
こんにちは、カズオです。
Nintendo Switch本体の購入を検討している方で最初に考えるのが「有機ELモデル」って何?
ということだと思います。

私も最初は有機ELモデルって何だろう?という感じでした
今回はそんな方に、有機ELモデルとそれまでの従来機と何が違うのかを徹底的に解説をしていきます。
- 有機ELモデルと従来型の違いって何?
- 実際に使ってみた感想はどう?
- 本当に有機ELモデルはメリットがあるの?
Switch有機ELモデルとは
まずは「Nintendo Switch」の有機ELモデルとは何なのかを解説していきたいと思います。
そもそも有機ELモデルって何?という方はここで確認しておきましょう。
有機ELモデルの概要

まずは有機ELモデルの概要をみていきましょう。
2017年に初代モデルが発売した後、その後継機を経て、2021年に基本的なスペックを向上させて発売した新しいモデルです。
なお、その最大の特徴はディスプレイが液晶から有機ELに変わったことであり、その名前から名称がつけられています。

有機ELモデルと呼ばれていますが、それ以外のスペックも全体的に向上していますよ
ちなみに、そもそも有機ELって何?という方も多いと思うので、簡単に解説します。
この有機ELの現象をSwitchのディスプレイにも応用することで、鮮やかな発色を実現し、色の表現が従来よりも豊かになりました。
従来型とのスペック比較
続いて、従来型とのスペックを比較していきたいと思います。
細かい点もありますので、この時点ではあくまで参考としてください。
項目 | 有機ELモデル | 従来型 |
---|---|---|
商品画像 | ![]() 出典:任天堂公式HP | ![]() 出典:任天堂公式HP |
本体サイズ (縦×横×厚さ) | 102×242×13.9mm | 102×239×13.9mm |
画面サイズ | 7.0インチ | 6.2インチ |
重さ | 約420g | 約398g |
バッテリー 持続時間 | 約4.5~9.0時間 | 約4.5~9.0時間 |
本体メモリー | 64GB | 32GB |
有線LAN端子 | あり | なし |
背面スタンド | ・角度無段階式 ・ワイドタイプ | ・角度固定式 |
HD振動 | あり | あり |
モーションIR カメラ | あり | あり |
カラー | ・ホワイト ・ネオンブルー&レッド | ・グレー ・ネオンブルー&レッド |
価格(税込) | 37,980円 | 32,978円 |
これを見ると「変わっているところが結構多いな」という印象ではないでしょうか。
このように、単純にディスプレイが変わっただけではないということがお分かりかと思います。
それではその変わった点について、次の項から細かく見ていきましょう。
有機ELモデルは何が変わったのか
では、ここからは従来型と有機ELモデルの違いについて詳しく解説していきます。
先ほどの項でスペック自体の比較は行っていますので、実際に使用者側としてどんな違いがあるのかを解説します。
有機ELディスプレイにより映像表現が鮮やかになった

有機ELディスプレイは液晶ディスプレイと異なり、バックライトや発光が不要で、完全な黒色を表現できることが特徴です。
これにより、コントラストの高い色の表現が可能となり、従来型よりも鮮やかな映像を楽しむことができます。
特に近年のゲームは映像に力を入れているものが多く、そのゲームの持つポテンシャルを引き出すという意味でも大変素晴らしい進化だと思います。
あくまで携帯モードとして使う際の画面の話なので、TVで使用する際には変化はありませんのでご注意下さい。
画面サイズが大きくなってより見やすくなった

これも携帯モードで使用する時ではありますが、画面サイズが6.2インチから7.0インチまで拡大したことにより、画面が見やすくなっています。
本体サイズはほぼ変わらないため、映像が表示される部分が拡大しています。
ちょっとした差ではありますが、携帯モードの場合は画面が小さいことがどうしてもネックになるため、少しでも大きくて見やすい画面というのは便利ですよね。
スピーカーが一新されてよりクリアなサウンドになった
スピーカーの構造が見直されたことで、より大きくクリアなサウンドを楽しむことができるようになりました。
これまでのSwitchに採用されていた開放型のスピーカーではなく、密閉型のスピーカーを採用することでよりクリアな音を実現しています。
これも携帯モードで威力を発揮することになります。
ゲームは映像とともに音楽でも進化を遂げてきました。
そういった意味でも、サウンド自体もしっかり楽しめることは大変うれしいですよね。
背面スタンドが使いやすくなった

まず、従来型は決まった角度でしか立てられませんでしたが、有機ELモデルでは角度を無段階に調整できるため、好みの角度で画面を固定できるようになりました。
これはテーブルモード(画面だけをテーブル等に置き、コントローラーで操作するモード)で威力を発揮します。
寝転がりながらのプレイなどにはもってこいですね。
行儀悪いですが(笑)
ちなみに、有機ELモデルではこのスタンドの幅が広がっており、安定感が大幅に増しています。
この点もプラスポイントです。
有線LAN端子搭載でオンライン対戦が快適になった

これまでのモデルはネット接続は無線のみの対応であったため、有線にする場合はオプション品を別途購入する必要がありました。
「別に無線でいいんじゃないの?」
そう思う方もいらっしゃると思います。
しかしながら、オンライン対戦のようにシビアな操作が必要になる場合は、回線不良による遅延は死活問題となります。
回線が安定する有線に対応しているということは、こういったオンライン対戦を行うようなゲームをプレイする方には大変うれしい進化だと思います。
内蔵メモリが倍増してゲームを多くDLできるようになった

内蔵メモリが32GBから64GBに倍増したことで、より多くのゲームをダウンロードすることができるようになりました。
最近ではパッケージ版ではなく、ダウンロード版を購入される方も多いと思いますので、これはうれしいポイントですよね。
ただ、ダウンロード版のゲームをいくつも入れていくと64GBでも足りなくなるので、ダウンロード版が基本!という方はいずれにしても増設用のmicroSDカードが必要になります。
そういった方にとっては大きなメリットではないかもしれませんが、それでも容量が大きいことは全く意味のないことではないでしょう。
また、パッケージ版とDL版を併用されているような方は、64GBあればそれなりにゲームを入れられますので、microSDカード自体を買う必要がなくなる可能性があります。
そういった意味では、32GBのmicroSDカード1枚分得しているといえますね。
価格が上がった
残念ながらメリットばかりではありません。
全体的なスペックが向上したことで、価格も上がっています。
定価ベースでは5,000円ほど高くなっています。
この差をどう考えるかが、どのモデルを購入するかを決める大きなポイントになります。
なお、私の個人的な感想ですが、有機ELモデルで向上した部分を全て考えると、5,000円以上の価値を感じているので問題ないと思っています。
細かいことは次の項でお話していきます。
実際にプレイして感じたこと
ここまでは変更点について解説してきました。

でもこの変更点ってゲームをプレイする上でどれくらい影響するの?
そんな風に思いますよね。
そんな方のために、ここからは実際に使ってみて感じたことを紹介していきます。
あくまで私の個人的な感想にはなりますので、ご了承ください。
意外と本体でプレイすることが多く、ディスプレイの進化を実感

有機ELモデルのディスプレイの進化の話は、あくまでTVに接続しない「携帯モード」と「テーブルモード」のみに関係があります。
ですので、ゲームはTVに接続してプレイするのが基本!という方はほとんどこのモードは使わないと思われることでしょう。

事実、私もそう思っていました。
絶対使わんやろ・・・って
しかし、実際に使ってみて思ったことは、携帯・テーブルモードも意外と使う機会が多いということです。
私の場合、家族でパーティーゲームをプレイするため、リビングのTVにSwitchを接続していますが、一人でプレイすることもたくさんあります。
RPGなどは基本一人でプレイしますしね。
しかしそうなると、TVの使用をめぐり家族とのトラブルになることもあります。
そんな時に「携帯モード」「テーブルモード」が大活躍です。
Switchは簡単に本体を切り離して持ち運べるので、TVでプレイしていたまま小型の本体を持って自分の部屋や、リビングの端に移動すれば大丈夫です。
このようなことから、想定以上に本体の画面を使うことが多く、ディスプレイの進化によるメリットを享受する機会が多いと感じています。
内蔵メモリの倍増が想像以上に役立つ

前述の通り、有機ELモデルでは内蔵メモリ32GBから64GBに倍増しています。
これはこれで嬉しい話ではありますが、「本当にそれってどこまで意味があるの?」と感じるかもしれません。
特に普段ダウンロード版ではなくパッケージ版のゲームを購入される方は、そもそもゲーム本体の容量って関係ないでしょ!という感じだと思います。

私もパッケージ派だったので、本体メモリが増えても大して意味ないだろって思ってました
確かにそうです。
完全にパッケージ版しか購入しない場合は大して意味はありません。
しかし、Switchの場合はパッケージ派でもダウンロード版のゲームを買ってしまうことがあるんです。
なぜなら、下記のようなことがSwitchではあるためです。
- 任天堂オンラインストアでセール中のゲームはパッケージ版の中古品より安いことがある
- 今ではなかなかプレイできない昔のハード(一部のPSソフト含む)のゲームが購入できる
- Switchのゲームソフトの入替えは面倒
正直、上の二つはPS4とかでも同じじゃない?と感じるでしょう。
確かに「PlayStation Store」でもセール中のダウンロードゲームの中にはパッケージ版の中古より安いものありますし、当然初代PSハードのゲームも購入できます。
しかし、Switchは前述の「携帯モード」「テーブル」モードがありますので、手軽に自分の手元で昔のゲームを遊ぶことができます。
また、Switchはとにかくスリープ状態からの起動が早いので、ゲームをプレイする上で非常に快適です。
昔のゲームは特に手軽にやりたいので、同じゲームがPS4とSwitch両方にある場合、Switchのダウンロード版を買ってしまうことがあります。
あくまで映像のクオリティに差が出ない昔のゲームについてですが。

FF9を見つけた時はつい購入してしまいました笑
もちろんPS4でもリモートプレイがありますが、接続の時間やTVとの切り替えやすさが圧倒的に違いますので、やはりSwitchということになるでしょう。
また、Switchはパッケージ版のソフトが入れ替えづらいということも、ダウンロード版を購入したくなる理由の一つです。
Switchのソフトの形状はディスクではなくカートリッジタイプなので、スマホのSDカードを入れ替える時のように物理的に蓋を外して入れ替えるということになります。
これが結構面倒です。
ですので、Switchをやるようになってからダウンロード派に移行したという知人を何人か知っています。
私の場合はパッケージ版を極力買っていますが、それでもパッケージ版ではプレイできない昔のゲームや常に本体に入れておきたいゲームなどはダウンロード版を購入しています。
このように、パッケージ派であってもダウンロード版の購入の可能性はあるため、本体メモリの倍増のメリットも結構享受していると感じています。
それに、後から増設のためにSDカードを購入するとお金もかかるので、その点からもメリットがありますね。
有線LAN接続の安定感で精神も安定する

有機ELモデルでは有線LANの接続が可能になっています。
この有線LANは安定した回線が必要になるオンラインプレイで大活躍します。
特にシビアなプレイが要求される対戦やアクション系のゲームでは、回線が不安定になったことによる遅延が致命的になる場合があります。
さらに、遅延だけならまだしも、切断によりペナルティを受けるという最悪の事態もあり得ます。
私もオンラインプレイがメインというわけではありませんが、それなりにオンラインでもプレイをしますので、この有線LANに対応したというのはとても助かっています。
回線の状況により遅延で思うようなプレイができなかったり、切断によるペナルティを受けたりするのは本当にストレスです。
その可能性が低くなり、安心してプレイできるというのが精神衛生上も素晴らしいメリットだと思いますので、この進化は嬉しい進化だと感じています。
背面スタンドの角度調整と安定性の向上がうれしい

有機ELモデルでは上記画像のように端にちょこんとだけ設置されていたスタンドが、有機ELモデルでは全面のワイド型のスタンドになっています。
これにより安定感が増して「折れてしまうかも」という不安感が払しょくされました。
これまた精神衛生上プラスですね。
また、従来型では角度は固定式でしたが、有機ELモデルでは無段階で好きな角度にすることができるようになり、どんな体勢でもゲームをプレイすることができます。
先の変更点の紹介の際、寝転がってプレイする時に便利ということを書きましたが、そうでなくても好きな角度に調整できることは便利です。
部屋の照明の反射で画面が見づらい時もありますし、その時の姿勢次第では画面が見づらいという時もあります。
そんな時に気軽に自分が見やすくゲームをプレイしやすい角度に調整できるため、とても便利だと感じました。
あくまで「テーブルモード」で使用する時の話ではありますが、前述の通り意外とこのモードでプレイすることがあるので、助かっています。
結局、有機ELモデルは買うべき?

これまで有機ELモデルの変更点と実際に使って感じた違いを解説してきました。
ここまで読んでいただいている方で「結局、値段は高いけど有機ELモデルの方を買うべきなの?」と思っている方もいるでしょう。
そんな方に、絶対に有機ELモデルの方が良い!と断言はできません。
なぜなら、使い方によっては金額の差を埋めるほどのメリットを享受できないためです。
ただ従来型を購入して、後から有線LANアダプターを購入したり、SDカードを購入することを考えると、実質の価格差もそれほどないと考えることもできます。
ですので、個人的には有機ELモデルを購入しておけば後悔は少ないと思います。
ただ、確実にTVでしかプレイしないことが分かっているような場合は従来型も十分アリでしょう。
もっとじっくり比較しながら検討したいという方は、別の記事で「”今”スイッチを購入するならどれが良いか」をテーマに徹底的に比較検討しています。
この記事では有機ELモデルと従来型はもちろん、「Switch Lite」も含めて比較していますので、よければ参考にしてください。

■有機ELモデル
■従来型
Switch有機ELモデルの違いまとめ
ここまでSwitch有機ELモデルの違いと実際の感想を紹介してきました。
最後に、有機ELモデルと従来型の違いを振り返ってみましょう。
- 有機ELディスプレイにより映像表現が鮮やかになった
- 画面サイズが大きくなってより見やすくなった
- スピーカーが一新されてよりクリアなサウンドになった
- 背面スタンドが使いやすくなった
- 有線LAN端子搭載でオンライン対戦が快適になった
- 内蔵メモリが倍増してゲームを多くDLできるようになった
- 価格が上がった
いかがでしたでしょうか。
この記事がSwitch有機ELモデルの購入を検討している方のお役に少しでも立てたならば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ではまた~