こんにちは、カズオです。
普段みなさんは万が一の備えとして非常食は用意されていますか?
最近は地震、台風、豪雨など、色々な災害が全国各地で発生しています。
万が一のために備えておこうとは思うけど、非常食って何がいいんだろう?
とお悩みの方に、過去の経験から防災グッズや非常食を集めている私が、実際にアルファ米を食べた感想とアルファ米が防災用の非常食としておすすめの理由を紹介してきたいと思います。
※世間ではアルファ米とアルファ化米の呼び方がありますが、同じ意味で使われているため、この記事ではアルファ米に統一させていただきます。
- 防災のための非常食・長期保存食って何がいい?
- アルファ米って実際どうなの?
- おすすめのアルファ米は何?
アルファ米の概要
すでに非常食の定番となりつつあるアルファ米ですが、実際に食べる機会はあまりないですよね。
そもそもどういったものでどういう仕組みで長期保存ができるようになっているかをご存じの方はあまり多くないと思います。
そういった疑問を解くため、まずはアルファ米とはどんなものなのかを紹介していきたいと思います。
アルファ米とは何か
アルファ米とは、炊いたり蒸したりしたお米を何らかの方法で急速に乾燥させてできたお米のことです。
この乾燥させたお米は、生のお米を炊いたご飯と同じデンプンの構造をしているため、熱湯や冷水を注入することで普通のご飯と同じようなおいしさを復元できる優れもののお米です。
アルファ米の仕組みと名前の由来
お米にはエネルギー源となるデンプンが含まれていますが、実はこのデンプンは2種類あります。
- β(ベータ)デンプン
⇒生の米に含まれ、水分が少ないために腐りにくい一方で、そのまま食べてもまずく、消化されにくい - α(アルファ)デンプン
⇒炊いたご飯に含まれ、水分が多く腐りやすい一方で、おいしく体内で消化されやすい
これら二つのデンプンは水分と熱の関係で「β(ベータ)デンプン」⇔「α(アルファ)デンプン」の変化が起こります。
生のお米に水分と熱を加えると「β(ベータ)デンプン」がアルファ化し、「α(アルファ)デンプン」となります。
しかしながら、その炊いたご飯は冷めるとともに徐々に元の「β(ベータ)デンプン」に戻っていきます。
みなさんも炊き立てのご飯はおいしいのに、それを放置してしまって硬くまずい米になったという経験があると思います。
アルファ米はこのデンプンの特徴を利用し、一度生の米を炊いて「β(ベータ)デンプン」が「α(アルファ)デンプン」となった直後に熱風等で乾燥させて、デンプンがアルファ化された状態を維持させています。
これにより水分が少なく腐りにくい状態でありながら、お湯や水を加えることで炊かなくても軟らかくておいしいご飯に戻ることを実現しています。
また、このアルファ化された状態の米であることから「アルファ米」と呼ばれているようです。
実際にアルファ米を食べた感想・評価
ここからは実際にアルファ米を食べた感想を紹介していきます。
今まで実際に食べたことがない方は参考にしていただければと思います。
今回は尾西食品さんの「五目ごはん」を食べてみました。
尾西食品さんのアルファ米は5年の賞味期限がありますが、これは2018年に購入したものなので、賞味期限が2023年となっています。
パウチタイプなので重ねて収納することができ、場所をとりません。
裏面に作り方が記載されています。
作り方はお湯または水を入れて待つという簡単な方法です。
お湯の場合は15分、水の場合は60分になります。
中身はこんな感じで、スプーンも一緒に入っています。
ですので、非常時には食器がなくても食べることができます。
これは助かりますね!
袋から出すとこんな感じです。
そのままのアルファ米を見てみると、やっぱりパラパラですね。
今回は五目ごはんなので、開封した時点でにおいがしてます。
この時点ではあまりおいしそうなにおいではありません(笑)
ここからお湯か水を入れていきますが、注意点があります。
スプーンは当然外に出しますが、袋の底の方に脱酸素剤が入っているので、それもお湯か水を入れる前に外に出します。
袋の注意書きにも書いてありますが、忘れがちなので調理する際にはお気を付けください。
では早速お湯を入れていきます。(すいません、今回はお湯を入れました)
目印の線まで入れていきます。
160mlということですので、コップ1杯分もないくらいの少量です。
そして15分間待った後、袋を開けます。
写真では、中身が膨らんでいるのが確認できるかと思います。
今回の五目ごはんの場合ですが、袋の下の方に出汁?のような汁が溜まっていたので、食べる前によくかき混ぜると良いと思います。
先ほどのお皿に移してみると、ふっくらしていることがわかりますよね?
結構ちゃんと具も入っています。
お米の一粒一粒がちゃんとふっくらしていて、炊き立てに近いような食感と風味でした。
正直、味としては本当においしかったので、日常の食事として食べたいくらいだと思いました。
それくらいクオリティが高いです。
栄養もきちんと入っており、非常時には普通のおいしい食事として食べることができます。
精神的にも体力的にも追い詰められる非常事態下において、普通の食事のように食べることができるのは本当に貴重なことだと思います。
アルファ米が非常食としておすすめの6つの理由
私は非常食を色々と集めていますが、やはりその中でも一番いいなと思っているのがアルファ米です。
それは以下の理由によります。
- 賞味期限が長い
- 水さえあれば調理できる
- 場所を取らない
- おいしい
- ラインナップが充実している
- 米が食べられる
賞味期限が長い
賞味期限の長さは非常食選びにおける重要なポイントです。
賞味期限が短いほど、買い替えのサイクルが短くなり、コストがかかります。
また、短いほど手間がかかるため、面倒になって放置していたら賞味期限が何年も過ぎてしまい、いざという時に食べられないという最悪の事態も考えられます。
ですので、賞味期限は長いことに越したことはありません。
アルファ米は多くのメーカーの商品が5年という設定になっており、非常に長い保存が可能です。
よく非常食としてインスタント麺を考えられるかもしれませんが、基本的にカップ麺は製造から6ヶ月、袋麺で8か月とアルファ米から比べるとかなり短く、長期保存には向いていません。
(一部長期保存のための専用商品はありますが)
また、長期保存の代表の缶詰はおおよそ3年が賞味期限ですので、そのことからもアルファ米の5年という賞味期限が長いと考えることができると思います。
水さえあれば調理できる
いかに簡単に食べることができるか、ということが非常食として最も求められるものであると思います。
実際に被災してライフラインが途絶えた場合、可能な限り調理することなく食べられることが求められます。
その点、アルファ米は水さえあれば食べることができるので、優秀な非常食だと言えます。
もちろん、そのまま食べることが可能な缶詰の非常食には敵いませんが、火を必要としないこと、必要な水の量もごく少量という点で、十分優秀であると言えます。
(水がストックしてあることが前提です)
場所を取らない
基本的に非常食は何かが起きるまでは使用しないため、長い時間どこかに収納しておく必要があります。
最低でも3日分、できれば1週間~2週間分の食料が必要と言われているため、家族分となればそれなりに場所をとります。
マンション等の収納スペースが限られた中では、場所をとらない物であることが重要なポイントになってきます。
その点、アルファ米のほとんどはパウチ商品となっていますので、缶体のものや箱型のものよりもコンパクトに収納することができます。
おいしい
やはりおいしさは重要ですよね。
災害はいつ起きるかわかりませんが、多くの場合、非常食はその役目を果たさないまま賞味期限を向かえることになります。
その時は通常の食事として代替できるものであれば無駄なく消費することができます。
その点、アルファ米は通常のご飯とかなり近い食感・味わいで食べることができるため、通常の食事としても十分代替可能なものだと思います。
ラインナップが充実している
これはメーカーにもよりますが、現在はアルファ米のラインナップは充実しています。
例えば今回食べた尾西食品さんでは10種類以上のアルファ米の商品ラインナップが用意されています。
いくら非常時とはいえ、同じものばかり食べるのはつらいものがありますので、多くのラインナップが用意されていることはうれしいですね。
米が食べられる
これは完全に個人の好みの問題ですが、やはり米が食べたいです(笑)
日本人の多くは米が好きだと思いますので、非常時でもご飯が食べられるということはうれしいことですよね。
(パン派の方ごめんなさい)
クラッカーとかでも非常時の食料としては十分ですが、個人的にはいつもの主食である米が食べられるのは大きなポイントだと思っています。
おすすめのアルファ米商品
ここからはおすすめのアルファ米の商品をご紹介していきます。
個人的に一番おすすめは今回の記事でレポートした尾西食品さんのアルファ米です。
尾西食品さんは70年以上の歴史を誇るアルファ米のパイオニアであり、クオリティも高く、多くのラインナップを揃えているため、おすすめです。
また、使用している米は国産米100%です。
■尾西食品 24食(12種×各2袋)
4人家族で2~3日分程度になります。
■尾西食品 12食(12種×各1袋)
一人暮らしの場合はこれで十分かもしれないですね。
■尾西食品 おにぎり(3種×3袋)
携帯できるので、非常時だけでなくアウトドアでもおすすめです。
次のおすすめはアルファー食品さんの商品です。
こちらもラインナップが充実しておりますので、尾西食品さんと比べながらお好みの方を選ぶと良いかもしれません。
■アルファー食品 10食(10種×各1袋)
ここで忘れてはいけないのが保存水ですよね。
飲料水としては当然ですが、アルファ米の調理にも必要なので多めに保存しておくことをおすすめします。
災害時に水はかかせないもので、あって困るものではないですからね。
■【賞味期限6年】アサヒ飲料 「アサヒ おいしい水」天然水 長期保存水(防災備蓄用) 500ml ×24本
アルファ米についてのまとめ
ここまでアルファ米を食べた感想とおすすめの理由、そしておすすめのアルファ米の商品についてご紹介してきました。
最後にもう一度振り返ってみましょう。
- アルファ米は非常食としておすすめ
- 賞味期限が長くて保管も比較的省スペース
- 調理が簡単で普通のご飯のようにおいしく、ラインナップも豊富で飽きない
- やっぱり非常時でもご飯が食べられるのはうれしい
- 個人的におすすめは尾西食品のアルファ米
いかがでしたでしょうか。
防災対策は思い立った時に準備をしないと後回しにしがちです。
とはいえ、通常では起きないことを想定しなくてはいけないため、何を準備すれば良いのか悩むことも多いかと思います。
そんな中、非常食選びで悩んでいる方に今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
今回はアルファ米に特化して書きましたが、それ以外のおいしい非常食を紹介した記事もありますので、興味あれば読んでみて下さい。
また、非常食以外にも自宅に備えておくと良い防災グッズを別の記事で紹介していますので、こちらも良かったら読んでみて下さい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ではまた~