
こんにちは、カズオです。
みなさんは自宅にビデオテープはありますか?
今ではビデオデッキの生産は終わり、ビデオという言葉は死語になりつつあります。
(いや、もうなっているかもしれませんね笑)
とはいえ、30代以上の方であればビデオを使ったことがある方はほとんどだと思いますし、自宅や実家のどこかに思い出がつまったビデオテープが保管されているいうことは珍しくありません。
しかしながら、ビデオテープは現在再生する機器がほとんど無いというだけでなく、テープ自体の劣化が進んでいる可能性が高く、早めのバックアップが必要です。
今回はそんなビデオテープのバックアップのためのダビング方法を紹介していきます。
これまで後回しにしていた方も、この機会にしっかりバックアップをとっておきましょう。
- ビデオテープのバックアップの良い方法はある?
- おすすめの業者はある?
- 自分でダビングできる方法はある?
早めにビデオをダビングをした方が良い理由
まずはじめに、早めにビデオをダビングした方が良い理由を解説していきたいと思います。
いつかダビングしようと思っていて、面倒でなかなかやっていないという方も多いと思いますので、早めにしないといけない理由をまずは確認していきましょう。
再生できる機器が流通しなくなる

すでにみなさん認識されていると思いますが、現在ビデオテープを再生できるビデオデッキは生産されていません。
もちろん、中古市場では製品は流れていますが、生産は2016年7月末で終了しています。
これらのことから、現在ビデオテープを再生することは困難であり、他の媒体で再生できるようにする必要があります。
中古は売ってるし、急ぐ必要ないでしょ!
そもそも昔買ったビデオデッキが家にあるし、いつでも再生できるでしょ!
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、油断をしていると後悔することになる可能性があります!
まず、現在中古で流れている商品は過去に生産していたモデルになりますので、当然ですが時間の経過とともに状態がどんどん悪くなっていきます。
動作確認もできていないようなジャンク品の比率も上がっていくため、中古で購入する場合はできる限り早く対応する必要があります。
また、すでにビデオデッキを持っているという方も油断してはいけません。
そのビデオデッキは本当に今問題なく使えますか?
詳しくは次の項で解説しますが、私も手持ちのビデオデッキをダビングのために久しぶりに使ってみたら、壊れて使えなくなっていたという経験があります。
ですので、油断をしていると、気付いたら再生できる機器がなくなっていた、ということにもなりかねないので、できる限り早めに対応する必要があります。
手持ちの再生機器が劣化して再生できなくなる

先ほども触れましたが、古いビデオデッキは劣化している可能性があります。
今も定期的に使用している場合は問題ないかもしれませんが、私のように久しぶりに起動した場合、すでに使える状態ではなくなっている可能性があります。
再生できないだけならまだしも、テープを吸い込んで出てこなくなる、再生したらテープを巻きこんでテープが切れた等々のトラブルが発生する恐れがあります。

私がまさにそうで、思い出が詰まったビデオをダビングしようとビデオデッキに入れたところ、中から異音がしてテープが巻き込まれ、二度とビデオテープがでてくることはありませんでした。
そういったトラブルもあるため、大切な記録であるならば早めに対応する必要があります。
もし、手元にあるビデオデッキをしばらく使っていない場合は、不要なビデオテープで一度きちんと再生できるか試しましょう。
悲劇を生まないように。
テープが劣化して再生できなくなる

ここまでビデオデッキのお話をしてきましたが、もちろんビデオテープも劣化していきます。
ビデオテープの寿命はおよそ30年程度と言われています。
現在30~40代の方は子供の頃のビデオテープはすでに寿命を迎えつつある可能性があります。
特に直射日光が当たったり、湿度が高かったりすると、どんどん劣化は進んでしまいます。
テープにカビが生えたり、ホコリがこびりついたりして、再生が困難になる可能性があります。
また、長期間再生していない場合も劣化が進み、使えなくなっている可能性があります。
ビデオテープの理想的な保管の条件は下記の通りです。
- 保管前にテープを最初まで巻き戻す
- ケースに入れて縦に立てて保管
- 適切な温度と湿度の管理
- 直射日光の当たらない場所での保管
- 風通しの良い場所での保管
- 年に一度はビデオデッキで早送りと巻き戻しを行う
ビデオテープの劣化を防ぎなが保管するには、上記のことに気を付ける必要があります。
しかしながら、果たしてここまできちんと管理している人はどれくらいいるでしょうか?
ほとんどの人は押し入れやクローゼットに10年以上、寝かせているのではないでしょうか。
そんな場合は危険信号です。
まだ再生できる今のうちにバックアップをとる必要があります。
とはいえ、いきなりビデオデッキに入れることは私の事例のように危険なので、この後に説明するそれぞれの方法を検討した上で、試すようにしましょう。
ビデオ(VHS)をダビングする方法
では、ここからはビデオをダビングする方法を紹介していきます。
この記事では主流であるVHS方式のビデオをダビングすることを前提としていますので、ご了承ください。
ダビングする主な方法をまとめると下記の通りです。
- 手持ちのビデオデッキ(再生専用)とDVD/ブルーレイレコーダーを使用してダビングする
- 手持ちのビデオデッキ(再生専用)とPCを使用してダビングする
- 手持ちのビデオデッキ(DVD一体型)を使用してダビングする
- ビデオデッキ(DVD一体型)を購入してダビングする
- 業者のダビングサービスを利用してダビングする
以上、これらの方法について詳しく解説していきます。
手持ちのビデオデッキ(再生専用)とDVD/ブルーレイレコーダーを使用してダビングする

この方法は、手元に再生専用のビデオデッキがある場合の方法です。
ビデオデッキの他に、記録するためのDVDレコーダーかブルーレイレコーダーが必要になります。
ですので、自宅に両方揃っている場合はこの方法で試すのが一番手軽です。
手順は以下の通りです。
- ビデオコード( 映像・音声コード)をビデオデッキの出力端子に接続する
- DVD/ブルーレイレコーダーの入力端子にビデオコード( 映像・音声コード)を接続する
- ビデオデッキでビデオを再生する
- DVD/ブルーレイレコーダー側で録画を開始する
- ビデオの再生が完了したら録画を停止する
この手順で行うことでDVDもしくはブルーレイへダビングすることができます。
内蔵HDDが搭載されている場合はそちらにもダビングが可能です。
ただ、コピーガードが入っている映像の場合はうまくダビングできない可能性がありますので、ご注意下さい。
ちなみに、ビデオコード( 映像・音声コード)というのは赤・白・黄色のコードです。
今は見かけなくなりましたが、少し前まではこのコードが当たり前でしたよね。
もしそんなコード今さら手元にないよ!って方は、今でも買えますのでご安心ください。
この方法を試す前に、事前に必ずビデオデッキが正常に動くかを確認してください。
もし本当に大切な記録をダビングしたい場合は、業者にお願いすることも検討しましょう。
手持ちのビデオデッキ(再生専用)とPCを使用してダビングする

こちらも手元に再生専用のビデオデッキがある場合の方法です。
先ほどとは異なり、PCに映像データを保存する方法ですので、DVD/ブルーレイレコーダーを持っていなくてもPCがあればダビングが可能です。
手順は下記の通りです。
- ビデオデッキの出力端子にビデオコード( 映像・音声コード)を接続する
- ビデオコード( 映像・音声コード)とアダプターを接続し、PCのUSB端子に接続する
- PCで動画取り込み用のソフトを起動する
- ビデオデッキでビデオを再生する
- 動画取り込み用のソフトで録画を開始する
- ビデオの再生が完了したら録画を停止する
以上が手順です。
アダプターとか、ソフトとか、なんぞや?
そう思った方もいらっしゃると思いますが、下記のダビング用のアダプターを購入することで動画取り込み用のソフトもセットで付いてきます。
自宅にビデオデッキとPCがある方は、これを用意するだけでPCにダビングすることが可能になりますので、おすすめです。
ビデオデッキとPCが手元にある方はこの方法を試してみましょう。
しばらくビデオデッキを利用していない場合は、故障している可能性がありますので、事前に問題ないかを確認しておきましょう。
手持ちのビデオデッキ(DVD一体型)を使用してダビングする

これは手元にDVD一体型のビデオデッキがある場合の方法です。
といっても、これは何も難しいことはなく、単純に標準の機能で同じ機器内でダビングするだけなので、持っている方はすぐに試すことができます。
でも、ちょっと待ってください!
そのビデオデッキは最近ビデオを再生しましたか?
もし長い間、ビデオを再生していない場合は、故障している可能性もあるので、何も考えずにテープを入れるのは危険です。
DVDの方は正常でもビデオの方は故障しているということもあり得ます。
実際に私はそれで大切なビデオを一つ失ってしまったので、本当に後悔しています。
ビデオデッキ(DVD一体型)を購入してダビングする

手元に何もない場合、中古のDVD一体型のビデオデッキを購入するというのも一つの方法です。
もちろん、再生用のビデオデッキと接続機器等を揃えるという方法もありますが、DVD一体型を購入すれば1つで済みます。
また、同じ機器の中でダビングを行うので、接続不良のようなことは起きません。
これが手元に1台あれば、好きなだけダビングをすることができます。
ただ、あくまで中古品しか流通していないため、この方法を検討する場合は早めに購入するようにしましょう。
どんどん流通している製品が古くなり、劣化していく可能性が高まります。
また、市場に流通する台数も減っていくと考えられるため、無くなる前に手を打ちましょう。
業者のダビングサービスを利用してダビングする
自分でダビングを行う以外に、ビデオのダビングサービスを提供している業者がありますので、そちらに依頼をしてダビングしてもらうという方法があります。
この方法は下記のような人におすすめです。
- 大切な記録で絶対にダビングで失敗したくない人
- ダビングできる機器を持っていない人
- 自分でダビングするのが面倒な人
- 自分でダビングすることが不安な人
基本的には業者にビデオテープを送り、ダビングされたDVDがビデオと一緒に返送されるというのが基本的な流れになります。
いくつか業者は存在しますが、今回はおすすめの2社を紹介したいと思います。
ビクターダビングサービス

ビクターダビングサービスは『株式会社JVCケンウッド・クリエイティブメディア』が運営するダビングサービスです。
JVCケンウッド・クリエイティブメディアはかつての日本ビクター(その後のJVC)とケンウッドが経営統合することで誕生した『株式会社JVCケンウッド』の傘下の企業です。
20代以下の方はご存知ないかもしれませんが、ビクターといえばVHSビデオを開発し、日本初の世界標準規格として世界のビデオのスタンダードを作り出した企業です。
このビデオ戦争でビクターのVHSが勝利し、ビデオデッキの規格として全世界に普及することになります。
(普及台数は9億台以上と言われている)
その結果、ビデオという言葉はVHSを指すようになり、現存するほとんどのビデオはVHS方式となっています。
少し話が脱線してしまいましたが、そんなビデオそのものを開発したビクターによるダビングサービスなので、そのクオリティの高さと絶大なる信頼性・安心感が最大のメリット
ダビングは全てビクター製の高画質ビデオデッキにて行うため、状態の悪くなったビデオテープも調整して高画質に再生できるようになります。
また、カビが発生したビデオテープ、テープが切れてしまっているビデオテープでも修理することが可能となっています。

さらに、VHS以外のテープのダビングが可能で「S-VHS」「VHS-C」「S-VHS-C」「miniDV」「Hi-8」に対応しています。
簡単にメリットをまとめると下記の通りです。
- ビクターという絶大なる安心感と品質の高さ
- 劣化したビデオテープも調整して画質を落とさずダビング可能
- カビが生えたテープ、切れたテープも修理が可能
- VHS以外のテープもダビング可能
- 本数が多くなるほど安くなる
本数&内容 | 1本あたりの価格(税込) |
---|---|
1~5本 | 1,150円 |
6~10本 | 1,050円 |
11~15本 | 1,000円 |
16~20本 | 980円 |
21~25本 | 950円 |
26~30本 | 930円 |
31~35本 | 900円 |
36~40本 | 880円 |
41~45本 | 860円 |
46~50本 | 850円 |
51~60本 | 820円 |
61~70本 | 800円 |
71~100本 | 780円 |
101本以上 | 要問合せ |
カビ取り | 1,500円 |
テープ切れ直し | 1,500円 |
※別途送品発送料550円(6本以上のダビングで無料)
※1本あたり120分を超えるダビングは追加料金
※最新の金額は公式サイトをご確認下さい
料金自体は他のサービスと比べてやや高めの設定となっています。
しかしながら、とても大切なものをダビングしたい場合はビクターダビングサービスで決まりでしょう。
まずは内容をビクター公式サイトで確認してみましょう。
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想い出ビデオDVDタビング工房

想い出ビデオDVDダビング工房は株式会社ソルトワークスが提供するサービスです。
その特徴は何といっても「安さ」です。
最も安いコースでは1本あたり432円(税込)とかなりの安さで、業界では最安値クラスです。
しかしながら、累計【100万本以上】のダビング実績があり、サービス自体も問題ありません。
テープはVHSの他に「Hi-8」「Video8」「Digital8」「miniDV」「S-VHS」「VHS-C」に対応しています。
簡単にメリットをまとめると下記の通りです。
- 業界最安値クラスの価格
- 納期によって価格を選択できる
- カビが生えたテープ、切れたテープも修理が可能
- VHS以外のテープもダビング可能
コース&内容 | 1本あたりの価格(税込) |
---|---|
ゆったりコース (90営業日以内発送) | 432円 |
通常コース (30営業日以内発送) | 547円 |
特急コース (3営業日以内発送) | 1,078円 |
カビ取り(軽度) | 550円 |
カビ取り(重度) | 4,378円 |
テープ切れ直し | 1,320円~ |
※別途送品発送料800円(5本以上のダビングで無料)
※120分を超えるダビングは2本分の料金
※最新の金額は公式サイトをご確認下さい
送料やカビ取り・テープ切れの修理はその程度によってはビクターよりも高くなってしまいますが、基本的な料金はやはりこちらの方が安い設定となっています。
業者に依頼したいけど、お金をあまりかけたくないという方この想い出ビデオDVDダビング工房を利用しましょう。
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今回は上記の2社を紹介させていただきましたが、お金をかけてでもとにかく高品質・安心を求めるならビクターダビングサービス、とにかく安く業者にダビングを依頼したい場合は想い出ビデオDVDダビング工房を選ぶのが良いと思います。
おすすめのビデオのダビング方法
ここまでビデオのダビング方法を紹介してきましたが、何が一番おすすめの方法かを、その理由とあわせて説明をしていきたいと思います。
大切なものは業者に依頼するのが安心

手元にビデオデッキがない場合は当然ですが、本当に大切な記録をダビングしたい場合は業者への依頼も検討する必要があると思います。
仮に手元にビデオデッキがある場合でも、しばらく使用していない場合は故障している可能性があり、私のようにテープを取り込んだまま出てこない、テープを巻きこんでテープが切れる等の悲劇が起きる可能性もあります。
ですので、もし絶対に失敗したくない・失いたくないようなものをダビングする場合は、業者に依頼するのが安心です。
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業者で受け付けられないものは自力で行う

大切なものは業者への依頼が安心と言いましたが、業者でも受け付けられないものもあります。
それは著作権で保護されているものです。
市販の作品はもちろんのこと、昔テレビで放送していた番組なども断られます。
もし、思い出の番組をどうしても保存しておきたいという場合は自力で行うしかありません。
もしビデオデッキ等の機器を持っていないという場合、「DVD一体型ビデオデッキ」を新たに準備するのが最も簡単で、確実な方法になります。
ビデオのダビング方法まとめ
ここまで、早めにビデオをダビングした方が良い理由と、おすすめのダビング方法をご紹介してきました。
最後にもう一度ダビング方法を振り返ってみましょう。
- 手持ちのビデオデッキ(再生専用)とDVD/ブルーレイレコーダーを使用してダビングする
- 手持ちのビデオデッキ(再生専用)とPCを使用してダビングする
- 手持ちのビデオデッキ(DVD一体型)を使用してダビングする
- ビデオデッキ(DVD一体型)を購入してダビングする
- 業者のダビングサービスを利用してダビングする
いかがでしたでしょうか。
この記事でみなさまの大切な思い出が少しでも多く救われれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた~
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